桃陽電線は、2025年 創業80周年を迎えます。この節目を迎えることができましたのも、長年にわたりご支援、ご愛顧を賜りましたお客様、ビジネスパートナーの皆様、そして共に歩んできた社員一人ひとりのおかげと心より感謝しています。
1945年(昭和20年)、「電化製品の関連部材を通じて、日本のみならず世界各国の暮らしの向上と社会の発展に貢献する」ことを基本理念とし、桃陽電線は産声を上げました。
高度経済成長期には、3種の神器と言われる家電製品【テレビ・冷蔵庫・洗濯機】が普及し始め、新たな工事用資材が求められるようになります。私たちはお客様や家電メーカーの担当者と話し合いを重ね、エアコン用の被覆銅管や設置用の副部材など、独自開発した多くの製品を世に送り出してきました。次々に浮かぶアイデアを形にするには、挑戦と進化の連続でしたが、「無いところから新しい物を創り出す」という【桃陽イズム】の精神は、この試行錯誤の中から生まれたのです。
創業以来、日本をはじめ世界の情勢は大きく変わってきましたが、私たちはそうした時代の流れに適応し、世の中が求めるものを提供し続けてきました。
近年では環境問題への関心が高まってきている一方で、地球温暖化は進んでおり、寒冷地にも夏場のエアコンが必須となっています。桃陽電線はこうした環境変化による資材需要の高まりに応えつつ、未来への責任を果たすべく、温暖化対策につながる商品の開発などに注力しています。
企業というのは、継続することに存在価値があると、私は考えています。そのためにも、今後は労働人口の不足という問題とも真剣に向き合っていかなければならないでしょう。AIなどの活用による省人化も必要になってくると思われます。しかし、テクノロジーを使うのはあくまで我々人間側であることに変わりはありません。【桃陽イズム】を受け継ぎ、グローバルな市場にも乗り出すような開拓者精神を持った社員の育成、さらに多様化するニーズに応える商品開発力を醸成し、既存の概念にとらわれないものづくりへの挑戦を今後も続けてまいります。
私たち桃陽電線は、これからも「現場に寄り添い、声を聴き、カタチにする」ことによって、成長し続ける会社でありたいと考えています。
次の100周年に向け、そしてその後も長く社会に資する企業となるべく、新たな一歩を踏み出してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
桃陽電線株式会社
代表取締役 奥田 康信